ふと思い出したこの小説
今からちょうど10年前の12月に読んだ
画家・版画家・彫刻家・陶芸家・作家・映画監督と多彩な顔を持つ
97年3月に突然に逝った池田 満寿夫の未完の自伝的小説。
『時の乳房』を・・・。
その小説に登場する
池田 満寿夫自身や実際に存在する人々が織成す
「男と女」そして「エロス」についての情熱に
大きく感じ入るものがあり
特別でない普通の私自身にも
もう一度
女という性別の特性と
女と男の結びつきを実感したいと思った・・・。
『時の乳房』が出版された同年は
どんな年だったかを思い出すと・・・
”「もののけ姫」や「失楽園」などのヒット作により
国内観客動員数が過去最高1億5千万人を越えた”という年だった。
確かに私も
娘と息子を連れて何年かぶりに
『もののけ姫』を観に映画館へ足を運んだ。
・・・というより
親子で映画を観にいくなんてことは初めてだった。
ちょうど10年前のこの年に
40歳の入口に立った私は
『時の乳房』を読み
『もののけ姫』を娘と息子と共に観にいった
ちょうど10年前のこの年に
40歳の入口に立った私は
女という性別を改めて意識し
母という役割も実感しつつ
私自身の再生の扉を開いたのが
今から10年前の1997年だと今振返えり実感する。
akemin 2007年12月23日記
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