★石田幹雄(piano)佐藤有介(bass) DUO
inモーションブルー横浜2009.1.7.
ハードボイルドなピアノとベースの即興(格闘系)バトルあり
ふっと心を奪われるロマンチックなスタンダード
昨晩のライブは・・・・聞き手の虚を突く
上手い選曲構成のライブだった!
◆演奏された曲は
Better Get Hit in Yo' Soul (チャールス・ミンガス)
Body and Soul
おかしな旅 (石田幹雄オリジナル)他・数曲
Luiza(アントニオ・カルロス・ジョビン)
(佐藤有介オリジナル・数曲)
Amazing Grace
Hackensack / ハッケンサック(セロニアス・モンク)
・・・・など。
この日のライブで演奏された曲の中で一番好きだったのが
Luiza(アントニオ・カルロス・ジョビン)
私は ミシェル・カミロのソロで
♪Luiza を聴いているが
石田さんのLuizaも好きだ!
◆石田幹雄氏というピアニスト
ジャック・ニコルソンばりの狂気の光が
石田幹雄氏の瞳に宿っていて
画像:石田幹雄(piano)佐藤有介(bass) DUO
たとえば
昨晩のベース・ヂュオの場合
石田幹雄氏はピアノを弾きながら
ピアノの背後に位置するベースに向かって
上半身を半回転ぐるりとねじり後ろ向きになり
ベースの音を威嚇でもしているかのように
狂気の光を放った瞳が印象的だった!
そして鍵盤を叩く音も突拍子もない音が飛び出すし
鍵盤を叩く様子も
どうしてそうなっちゃうのか不思議な動きが連発する
竜・虎・豹・蛇・鶴の型のような中国武術(カンフー)を思わせる!
石田幹雄氏は音もぶっ飛ぶパワーがあるが
動きを見ていてもかなり面白い
ある意味
エンターティメント感覚も併せ持っている
最強のピアニストだなぁ・・・と感心する!
しかし
石田幹雄氏の魅力は破天荒なところとは対極の
スタンダードを演奏する時だと私は強く思う!
しっとりと
幻想的に
儚く
透明に
そして・・・どこか広大なスケールを感じる
何かしら悠々とした魅力がある!
ほんとうに単音ひとつひとつが見事に粒よりの音色なのだ!
石田幹雄氏は色々な切り口を持つ
技の豊富なピアニストなんだと思う!
ライブ終了後
たまたま居合わせた女性に声をかけられた
「良いライブでしたね!」
「石田さんのピアノの音は珠のように美しい!」
・・・と彼女が語ったことばが印象的だった!
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