★マイルス・デイビス自叙伝〈1〉〈2〉 (宝島社文庫)
同著を読んだ私の感想など・・・
★Bird on 52nd Streetより
1947年52丁目が再開してバードが帰ってきた。 ・・・中略・・・・ それにしても、バードの創造性と音楽的アイデアには限りがなかった。いくらでもいろんなスタイルでやれたし、同じアイデアを繰り返すなんてこともなかった。彼は毎晩、リズム・セクションを大慌てさせた。たとえばブルースではこうだ。バードが11小節目から吹き始め、リズム・セクションがいつも通りにやる。すると、リスム・セクションは二拍目と四拍目の代わりに一拍目と三拍目にアクセントを置いているように聞こえる。こんな吹き方をしていたバードと対等に渡り合えたのは、たぶんディズ一人だけだったろう。 バードが変わったことをやりはじめると、マックスはデュークに「バードについていくな!」って叫ぶんだ。デュークはバードのようには演奏できないから、そのままビートをキープしていないと、リズムがめちゃくちゃになってしまうわけだ。だが、デュークはぼんやりとしか聴いていなくて、拍子がしょっちゅう裏返ったものだ。バードが彼の方法ですばらしいソロをやりはじめたら、リズム・セクションにできることは、ひたすらビートをキープしてストレートに演奏することだけだった。
マイルス・デイビス自叙伝T(中山康樹/訳) この本からの引用させていただきましたが、 大変興味深く、そこに書かれてあることが 実際どんな音なのか、 また、記述されてある中の登場人物が どんな状況でその現場にいたのか 私は 1枚の写真でも音でも 何か・・・・僅かな空気でもいいから その場を想像する手がかりが欲しくなった! 1948年 ニューヨーク 52丁目 スリー・デューセス(ライブハウス) Charlie Parker (as) 28歳 Miles Davis (tp) 22歳 Duke Jordan (p) 26歳 Tommy Potter (b) 30歳 Max Roach (ds) 23歳 「Bird on 52nd Stree / Charlie Parker 」 youtubeで検索してこんな動画をみつけた!!