◆ “ブルース・ブラザーズ・バンド”は、米NBCテレビの人気コメディ・ショウ『サタデイ・ナイト・ライヴ』のために、故ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドのコンビを中心に結成された凄腕揃いのスペシャル・グループ。’80年には、『ビバリーヒルズ・コップ』のヒットで知られるジョン・ランディス監督が映画化し、クールなコメディ・タッチと超豪華な音楽で爆発的なヒットを引き起こした。’82年にジョン・ベルーシの死去でバンドは解散状態となるが、オリジナル・メンバーのスティーヴ・クロッパーやドナルド・ダック・ダンらの熱意で’89年に再結成し、スイスのモントルー・ジャズ祭で鮮烈に復活。’90年代は当店をはじめとする日本公演のためたびたび来日し、持ち前の熱狂と奔放で広くファンの心をつかんだ。さらに’98年には、映画の続編『ブルース・ブラザーズ2000』の公開もあり、根強い人気をなお伸ばしている。そこで、00年にはモントルー・ジャズ祭のオープニング・ナイトに特別出演。’01年と’03年には当店に出演し、20年超しで磨いた熟達な職人ワザで、熱い期待の声に応えてきた。グループの見せ場ばかり集めたベスト盤は、デビュー20周年、アトランティック・レコード50周年の’98年に発売された『ザ・コンプリート・ブルース・ブラザーズ』(イーストウエスト)。映画以外で生前のジョン・ベルーシを見聞きできる作品には、DVDの『ザ・ベスト・オブ・ブルース・ブラザーズ』(トランスフォーマー)などがある。
◆オリジナル・メンバーのギタリスト、スティーヴ・クロッパーは、オーティス・レディングなどメンフィス・ソウルの主要作品に係わり、独自のテイストでサウンドを支えてきたマスター・ミュージシャン。これまでのステージでは、“ブルース・ブラザーズ”のレパートリーのほか、スタックスやアトランティック・ソウルなど懐かしの名曲も披露。トランペットのアラン・ルービンは、ニューヨークで大忙しのトップ・スタジオ・ミュージシャン。アルト・サックスのブルー・ルー・マリーニは、ブラッド・スウェット&ティアーズやフランク・ザッパらとの共演を経てエスタブリッシュされた人気実力派。ギターのジョン・トロペイは、ジャズとフュージョンの舞台で大活躍してきたヴェテランで、過去に2度、ソロ名義で当店に出演してきた。そのほか、バンドの歴代には、マット・マーフィー、ドナルド・ダック・ダン、エディ・フロイド、スティーヴ・ジョーダンなど錚々たる顔ぶれが名を連ねる。
Blue Note TOKYOライブスケジュールより転記掲載
2007 4/2 mon. - 4/8 sun. |